多くの問題を抱えていた、子育て期。
次男がまだ母恋しいはずの時期に、彼と私はある日突然離れ離れになりました。
生きているのか、元気なのか、どこにいるのかも分からない状態で
『行ってきます、いってらっしゃい』と、いつもの挨拶のまま、それっきり。
(事件性は、あるといえばあったし、ないといえばなかった。なんだそれは。)
子供の声が聞けない、話ができない、顔も見えない。
24時間胸が締め付けられる想いの数年間。
親として理解されない数年間。
でも私は信じていました。
きっと彼は、私にコンタクトをとってくる。
ぼく元気だよと。
見つけてもらうためにfacebookのアカウントを作りました。
プロフィール写真は、私と長男次男の3人をモデルにして高尾山で手作りした、どんぐりの置物。
3人で暮らしていた時、パソコンくらいの小さな小さなテレビの横に、埃をかぶって置いてあったもの。
これを見たら、必ず私だとわかると思ったから。
そして2年ほど経った日に
待ちに待っていた次男からの
『げんきだよー』のダイレクトメッセージ。
当時自分のスマホやパソコンを持っていなかったらしい彼は、学校の授業で使うパソコンからアクセスしたらしい。
信じていた通り、元気でいてくれた。
安堵と共に、私にはこれまでの寂しさと情けなさ、後悔が押し寄せてきたけれど
彼が元気だ、その事実でその感情はほとんど吹き飛んだのでした。
それから彼がアクセスできるときだけ
メッセージのやりとりを時々できました。
私からのメッセージには、ほとんど最後に『?』がついている。
『怪我はしてない?』『学校はどう?』『スポーツはしてるの?』『困っていることはない?』『何かできることはある?』
それからまた数年かかりLINEを交換。
でも事情があって、その時もまだ会えない。
ただ、その数年の間にしたメッセージのやり取りの中で、彼の成長と、彼の気持ちを少し教えて貰えました。
最初は辛かったけれど、今はこれで良かったと思っている事。
勉強を頑張っている事。
将来に希望を持っている事。
いつか必ず会えると思っている事。
そして、私(母)を恨んでいない事。
私と長男次男。
3人それぞれに色んなことがあった6年間。
彼は離れたところで頑張って生きてくれていた。
同時に、私も長男も頑張って生きていました。
2022年春、やっと会えた!3人一緒だ。
約6年ぶり。背が伸びている。目の前で笑っている。
こんな日が来るなんて。本当にこの日が来たなんて。
神様ありがとうございます。
ちっちゃくてコロコロのどんぐりだった息子達は、いつの間にか、私を挟んでタケノコみたいに逞しい。
でも、かわいいままの息子達。
多分かわいいは、私にとって一生変わらないでしょう。
(気まぐれにつづく。ばっかり笑)
#親と子
#それぞれが生きる
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