『どうやれば(手技が)上手くできるようになりますか』
実技のある先生が生徒から聞かれて困る質問だそうです。
その質問への答えの難しさは、
自転車の乗り方を乗れない人に説明するようなもの。だそうです。
たしかに、自転車はどうやって乗るのですか?と聞かれても
基本は教えられますが、乗れる感覚を乗れない人に説明するのは難しいですよね。
自転車を乗れるようになって初めて、その感覚は分かるものだからと先生。
うわ~!!わかる〜!
と心の中で思いました。
私は前職で営業の管理職ををしていたので
新人、部下に営業の仕事を教える必要がありました。
しかし以前にも書いたように、
私は仕事をできるようになりたい(でないと生活できない!)という強い気持ちがあり
常に全力で仕事をしていました。
しかし、管理職となり
それを人に伝えて、更に実践させることはとても難しい事だったのです。
なぜなら、どのようになりたいかは人それぞれ。
そして、自分のやり方が他の人にとって良いかどうかもそれぞれ。
何に目を配り、相手の何に注目し、相手は何を求めていて、それをどう解決し、何を話すか?その順序やタイミング、話し方の強弱、目線…キリがない。
自分が仕事上で必要だと思ったことを実践し、
トライアンドエラーを繰り返して身につけてきました。
結局のところ、私の場合はマネジメント能力が無かった…というだけで、
先生と一緒にしてしまうとあまりに先生に失礼ですが
まずは自分が思う事を実践してみて!という気持ちだったのではないでしょうか。
ただ、今ならつい聞きたくなる気持ちもよく分かります。
当時、部下の気持ちに寄り添えなかった自分を不甲斐なく思うけれど、
やっぱり勉強も実技も(仕事もなんでも)、悩む暇があるのなら、
やってみるだけ。
改めて、自分に言い聞かせています。
(写真は4ヶ月前に大阪の実家からもらって帰った椿の切り枝。芽が出てきた!)
コメント